代表メッセージ

僕は25年間、ビジネスの世界を走り続けてきましたが、社長退任という節目に、これからの日本と次世代のことを考えるようになりました。

頭に浮かんだのは、10年後の日本経済、100年後の社会課題、そして150年前から変わらない教育の姿。国力は静かに衰え、社会課題は容赦なく押し寄せる。このまま一律の教育を続けて、次の世代にバトンを渡していいのか。

そんな思いを抱えていた頃、僕は長男と一緒に宮城県山元町でイチゴ農園を営む友人を訪ねました。「探究なんてつまらない」と言っていた当時中学3年の彼が、真剣な眼差しに変わり、日本の就農人口減少という社会問題に心を動かされていく姿を見ました。良き出逢い、良き学び、そして良き機会があれば、子どもは成長すると感じた出来事でした。

この経験から、「第2成長期の中高生が『自分らしく生きる力』を育てる教育の場をつくりたい」という想いが芽生えました。ビジネススクールの講師仲間に呼びかけると、同じ志を持つ仲間が集まり、構想は形になっていきました。

ジブナルは、学びと出会いと挑戦の中で、自分を知り、社会とつながり、行動を起こす場です。そこでの経験は、知識やスキルにとどまらず、自分らしい未来を選び、自分らしく生きる力を育てていくと信じています。

教育は、未来の国力そのものです。ジブナルで育った若者たちが、日本経済を支え、社会課題の解決に挑む――そんな未来を想い、僕たちは今日も伴走を続けます。

代表 濱暢宏

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